ストレスと付き合う(2) ~ファンシーラット飼育
前回からの続きです。
5)「それじゃ、ファンシーラットは大音量のスピーカーの前で飼育するのがいいね!」なんていう人もいるかもしれませんが、それはそれで間違いでしょうね~。人間もそうですが、過剰なストレスは健康に悪影響を与えるだけですし、単発ではそれほど大きくないストレスでも長く続けば一緒です。ですから、ストレス軽減のために敢えて与えるストレス(刺激)は、軽めのもの(肉体的に傷つけたり、即時に健康を害したりするのはダメ!)をたまに与えるというのが基本になると思います。
6)じゃあ、ファンシーラットには具体的にどんなストレス(刺激)がいいの?って話になりますが、「餌を簡単に手に入れられないようにする」というのが基本的スキルになるのは当然ですね。野生動物が日常的にやっていることに近いストレス(刺激)になりますから。
それから、ちょっとした散歩なんかも良いかもしれません。犬は喜んで散歩に行きますが(中には嫌がる子もいますけど・・・)、ファンシーラットはあまり“ひらけた場所”(部屋の真ん中とか、広場や公園とか、道路とか)を好みませんので、結構なストレスになると思われます。ですが、ガチ野生のネズミさんとは違って、人慣れした多くのファンシーラットは、そこまで“ひらけた場所”を怖がらない場合もありますので、そのような場合には冒険的な意味で良い刺激になるように感じています。少しずつ慣らしながら、あまり長時間にならないように気を付けつつ(気温や外敵、逃走等にも気を付けてくださいね!)、肩乗り散歩なんかをするのが良いのではないでしょうか。
7)そのほかにも、ファンシーラットを複数で飼育していると、ファンシーラット同士でギャアギャアと取っ組み合いなんかをよくやってますから、特に1匹で飼育しているラットさんなんかには飼い主さんがジャレてあげると良いですね!
もちろん、“かじり木”を入れたり、ケージ内に複雑な構造を取り入れたりしても良いと思います。ただ、飽きてしまう子も多く“かじり木”だけで十分な刺激になるとは思えませんし、ケージ内をあまりに複雑な構造にしてしまうとお掃除が大変だったりしますので、いずれも補助的なものと考えたほうが良いようです。
それでは、続きはまたまた次回にしましょ~。 お楽しみに!
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