ストレスと付き合う(3) ~ファンシーラット飼育



前回からの続きです。



8)そんなわけで、実際上は個体差もあるでしょうし、なかなか加減も難しいと思いますが、いずれにしても、ファンシーラット飼育においても適度なストレス(刺激)が重要である点は間違いないと思います。

それに、少なくとも、「ファンシーラットに帽子を被せたり、洋服を着せたり、はたまた、チーズや餌などをラットさんが届かない距離にぶら下げてホレホレ~的な“イジワル”をしたりすること」だけで、一方的に「動物虐待だ!」とか「ペットにそんな残酷なことをするなんて信じられない!」とか「飼い主のエゴだ~!」などと批判・断定することについては、ほんとに動物飼育を真面目に考えたことあるのかな?なんて、少なからぬ疑問を感じてしまいます。


9)可愛いラットさんにどんなストレス(刺激)を与えるかは難しいところですが、ひとつ言えることは、「飼い主さんとのコミュニケーションやスキンシップが絡むストレス(刺激)をオススメしたい!」ってこと。

ラットさんにとって、飼い主さんの存在は、餌や水をくれる人であり、掃除をしてくれる人であり、健康状態を観察してくれる人であり、室温や環境の設定等も含めて、自分の命に直結する何者にも代えがたい存在です。ですから、飼い主さんとスキンシップやコミュニケーションを通じて慣れ親しんでいくことは、ラットさんにとっても非常に重要なことなのです。

一方で、飼い主さんの側の観点からも、「せっかくファンシーラットを飼ったけど、あんまり触っちゃいけないっていうしつまんない」ということでは、だんだんと世話やりがめんどくさくなって、ラットさんの飼育環境が悪化したり、飼育放棄につながったり、最後は虐待や野生への放流(?)に至ったりする危険性すらあります。こうした悲しい事態を防ぐ観点からも、帽子や洋服やちょっとしたイタズラ程度はラットさんに我慢してもらってもよいと思いますし(もちろん限度はありますよ!)、それがラットさんにとっても適度なストレス(刺激)になるなら一石二鳥ですよね!


10)そんなわけで、ファンシーラット飼育にチャレンジされていらっしゃるみなさんは、周囲の声とかにはあまり神経質になったりせずに、お迎えしたファンシーラットさんを優しく楽しく(かつ適度に)可愛がってあげてほしいです!

 ファンシーラット飼育においては、ストレスとどう付き合っていくのかという観点からも、是非、いろいろと考えてみてくださいね~!(終)


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